2022-05-07

JOINTS 2022

 お久しぶりでございます。

今回はジョインツ2022に出展するにあたって、当店の新商品「クラシックバッグ」の紹介と、なぜチョロスタイルなのかという説明をしたいと思います。

まずこちらが完成品

バッグ前側にあるヒンジで開閉、後ろ側のパッチンで閉まります。
簡易のものですが鍵付きです。


なんでそこまで頑張ってバッグ作るの?ですが、
あくまで個人的な意見ですが
チョロ=チカーノ=ローライダー=ホイールが命!
やっぱりホイールが見えているのが一番カッコいいと思うわけです。
そうなるとどうしてもヘリテイジかデラックスがベース車両かな?となります。

王道は、バッグなし、ソロシート!
な訳です。
しかしこれはカッコいいのですが、ロングツーリングに行くにはとっても不便です。
旅先でお土産も買えないor買ってもリュックに入れるかボディバッグを背負う羽目になります。いざという時の工具もツールバッグをつけなければ常備できません。
こんなでっかいバイクなのに?

じゃあバッグを付けようという事になるのですが、これまた「いいの」が無い。
FLHのバッグをつける手もあるのですが、ソフテイルのフレームには厄介なところがあって、
左のプーリーとベルトカバーがデカイ!

そこに当たらないように隙間を空けてつけると、ガバガバなわけです。
フェンダーとバッグの隙間がバッカーンです。

何かいい物はないかと海外の製品などもいろいろ探しましたが

諦めました。
ないのなら作ってしまえと…

ま、なんとかなるだろうと、沼に足を踏み入れた訳です…泣

段ボールで発泡ウレタンを流し込む型を作ります。
この段階からミリ単位で左右対称に作っていきます。


発泡ウレタンで作ったマスター型にレジンやパテを盛っては削りを繰り返し、
製品の完成形となる原型を作っていきます。


その雄型にグラスファイバーとレジンを積層していき
雌型を作っていきます。

試作品第一号です。
(左と右が型、中央上がマスター、中央下が製品)



なんとか下側が出来ると今度は蓋です。

第一号はなんとかニューオーダーチョッパーショウ2021に間に合わせなければ、
と「とりあえず」形にはして行きました。


なんとか形にして、仮付けでニューオーダーに出店↓


時間がなかったので、単色に塗り、ピンストを入れてなんとか見せられる形にはしましたが、
製品としては未完成。
取り付け金具もできてなかったですし、蓋の形も気に入りませんでした。

ここから再び地獄が…



あまり作業の写真を撮っていなかったので細かい説明は端折りますが、
金具と蓋の制作で3ヶ月かかりました。。

そしてとうとう完成!そして塗装も!





最高です!
隙間は最小限!マフラーも隠してない!
最高の自己満が完成いたしました。笑

そろそろジョインツへの出発時間が迫ってきたので、
続きはまた帰ってからアップさせて頂きます。

よろしくお願い致します。





2019-11-07

Vibes

お久しぶりです。
気がつけば2年も放置しておりました。

またこの時期もありがたい事に
HRCS2019向けのお仕事でドタバタさせて頂いております。

最近で嬉しい事があったので更新させていただきます。
ニューオーダーチョッパーショーに出展されていた
Custom Works Zon 様よりご依頼頂きましたナックルチョッパーの塗装です。

バイブスの表紙です!
国産アメリカンに乗ってイキがっていたあの頃から読んでいたバイブス!
フレイムス(ファイヤーパターン)が大好きでカスタムペイントを始めたと言っても過言ではない私がお任せで塗らせて頂いたフレイムス!

そしてNOCS2019では3位に入賞!

嬉しい事だらけの一台となりました!

ZON様、ご依頼ありがとうございました!


Pipeburn というサイトでも細かく載せて頂いております。
是非ご覧になってください。







では今年もショーが終わるまで。。。。。
乗り切ります。。。。汗



2017-12-19

HRCS2017 #5

Berry Bads Motorcycle 様
アルミポリッシュとの塗り分けです。
テーマは、
「海外の人が遊び半分で作ったトラッカー、よりちょっと品質高め」
です。
アルミで作られた外装はポリッシュの部分を残し、必要な部分にはパテ整形を入れてあります。本当に気を使う仕様です。
ロゴもいい感に収まりました!
いつもありがとうございます!



そして最後はLuck Motorcycle 様
今年のニューオーダーでBest Of Chopperを受賞されましたショベルと
新作のナックルの2台でした。

ケミカルキャンディーという海外のペインターの作品からインスピレーションを得て、
ティールブルーで仕上げた作品です。
メッキとフレークの塗り分けです、円形の中もメッキが残してあります。
メッキと重なった塗料との段差は0.4mmにもなりましたが、その手間を忘れさせてくれる仕上がりです。




こちらが新作のナックル。
持ち込んで頂いたアイデアソースは巡り巡って私が6年ほど前に塗ったパターン。
一番最初のアイデアはパソコン(マック)のスクリーンセーバーです(笑)

新しいパターンのアイデアは、最初は何でもいいと思ってます。
2回3回と塗るうちに少しづつ変化して、結局オリジナルになるような気がします。




2台並ぶとたまりませんね!(後ろピンポケしてますケド。。。)

携わらせていただいた作品の紹介は以上になります!

ご依頼いただいた皆様、本当にありがとうございました!
限られた時間の中で、納得いただける作品を塗れた事に一安心しております。
また宜しくお願い致します!

あ、なんだか凄いお店の仕事しかしないように思われそうですが、、、
一般のお客様も大歓迎ですよ〜〜
一見で来て頂いても噛み付きませんし
お茶漬けも出しませんし(笑)

(でも来店アポは下さい。。)
お気軽にお問い合わせください〜




2017-12-17

HRCS#4

HAMANS CUSTOMS 様
Swinging Tradition という新しいクラスに展示されていました。
今回はメタリックにキャンディーと、ど直球な一台。
ベースはシャンパンゴールド
そこに色味の違うグリーンキャンディー2色です。
ハマンズ様にとっては初めてのメタリックベース×キャンディということでかなり仕上がりを心配されておりました。
塗ってる私はもっと心配になりましたが(笑)
Best of the"Swinging Tradition" ! おめでとうございます!


こちらは去年に塗らせていただいた一台。

そしてもう一台。
アイアンのシングルチューブ。

テーマは「おどろおどろしい」



この一台でKick my Assだったのは全体に入っているフレイムス。
平面にレイアウトすることは簡単なのですが、隙間を縫うように配置するとなると難易度は格段に上がります。
それでいて隙間を埋めればいいというものでもなく、しっかりと「スタイル」をキープしなければなりません。
調子よくレイアウトしてきたのに残りスペースが少ないからと言ってそこだけ小さくして誤魔化すわけにもいきません。
限られたスペースにレイアウトするということは、テープを貼り出したところから決まってしまうという事です。
そして悩みながら何度もマスキングテープを貼ったり剥がしたりしていると、マスキングテープの粘着力がなくなり、貼り直しとなります。

そんな右往左往は20時間にも及びました。

そしてやっとエアブラシを持ち塗りだして、
1時間半で塗り終わるという。。。












こんなに手が入ってますよ!なんて事は別に自慢したくもありません。
ただ、もし機会があれば、ぜひ太陽の下で見て頂きたい一台です!

細かい事は抜きにして、「かっこいい!」です。